中小企業サポートコラム

2013年3月12日 火曜日

本業以外のアルバイトを理由に処分できるか

こんにちは、スギちゃんです。暖かくなったり、寒さが戻ったり、最近は服装に困りますね。お花見の際はしっかり防寒対策もなさってお出かけください(^O^)/


さて本日は兼業について書こうと思います。
先日大阪市の職員が休職中にアルバイトをしていた事が報道されていましたが(参考URL:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130309-OYT1T00134.htm)
兼業に関するご相談は弊社にもよく頂きます。今回はその一部をご紹介いたします。


■ご相談■
昨年入社した社員が終業後に別会社でアルバイトしていることが発覚いたしました。当社では兼業を禁止しており、経済的な事情など特別な時だけ会社の許可を得て認める場合もありますが、この者はそれにはあたりません。
本人は「終業後のことなので会社にやめろと言われることはない」と主張しています。
①規程違反で懲戒解雇は可能ですか
②そもそもアルバイトを秘密にして採用されたのだから
規程違反で懲戒解雇ができない場合、経歴詐称で懲戒解雇できますか
■弊社の答え■
①アルバイトにより労務提供不能や企業秩序を乱す事態がなければ、懲戒は難しい。
②経歴詐称にあたる余地は十分あるが、兼業していたことのみを理由に解雇は難しい。


①就業時間外の兼業禁止は企業秩序の混乱と労務提供に支障がある場合に認められています。兼業による疲労やスケジュールへの影響で兼業を禁止されている企業は多く、裁判所も禁止すること自体は「合理性あり」とする傾向にあります。
兼業禁止違反の懲戒処分をめぐって様々な判例が出ていますが、おおむね「本業に影響が出るとみられる、毎日の就業や1回5~6時間に及ぶ長時間の副業」では懲戒処分が認められています。
今回のケースを詳しく伺うと週1・2回の頻度で1回2~3時間程度のデスクワークであるとのこと、これでは懲戒解雇とするのは難しいと判断しました。


②経歴詐称で解雇?
この方は入社前からこのアルバイトをしていたとのこと。
経歴詐称は解雇事由に該当しますが、
1、解雇事由の根拠となること
2、重大な詐称

であることが必要です。
1は現在の仕事に全く関係ない詐称であれば懲戒できないことを言っています。要はその仕事をきっちりこなしていれば良いのです。極端な例を出すと、英語の先生が自分の仕事を滞りなくしていれば、「昔、甲子園で優勝しました。」などと真っ赤なウソを言って採用されても解雇はできません。
2が言っているのは、解雇の根拠となる解雇事由でかつ重大でなければいけません。先ほどの例をとると、TOEIC895点だったのを「900点です」と見栄を張っているくらいでは解雇できないことになります。
 さてこの点も今回のケースにあてはめますと、詐称ではありますが、本業とは無関係の職種であり懲戒解雇が妥当とまでは言えません。


次回をお楽しみに!!
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投稿者 社会保険労務士法人中小企業サポートセンター

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