中小企業サポートコラム

2013年3月11日 月曜日

1回電話しただけで連続欠勤!?解雇は有効か?

東日本大震災から2年が経ちました。今だ行方不明の方、原発の問題、住居の問題、雇用問題、まだまだ問題が山積みです。白状するとスギちゃんはあの大震災の事を忘れかけていました。しかし元の生活に戻るだけでも40年はかかるとのこと。
東北のためにできることを続けていきたいですね。スギちゃんは東北野菜など、買い物で微力ながらお役に立ちたいと思います。


さて本日は解雇をめぐる問題について書こうと思います。先日「正社員を今より解雇しやすくしよう」という議論が安倍首相の有識者会議でなされたというニュースがありましたが、(参考URL:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130307-00000027-asahi-ind)当社にも下記のようなご相談がありましたので、ここで一部ご紹介いたします。
(数字等、一部変更しております。)


■ご相談■
体調不良で欠勤する旨を1度電話連絡しただけで17日も欠勤している社員がいます。医師の診断書の提出と回復見込みについて連絡するよう再三督促しましたが、一切連絡してきません。
①当社の就業規則では無断欠勤が2週間続いた場合は自動退職とする規定がありますが、この場合は1度だけ連絡があるので無断欠勤扱いはできないのでしょうか。
②また、このケースは会社からの督促を再三無視していることから自動退職ではなく懲戒解雇としたいと考えていますが、いかがでしょうか。
■弊社の答え■
①無断欠勤と解することもやむを得ない。
②解雇は可能。その際は解雇予告除外認定を受ける必要がある。


①一度だけ連絡すれば無断欠勤とはならないのか!?
今回とよく似たケースで、一度のみの連絡で連続欠勤した従業員の解雇が認められた判例があります。(安威川生コンクリート工業事件:大阪地裁 昭和63.9.26判決)
 この判例では1月半余にわたり欠勤した社員が、欠勤初日に妻に連絡させただけで、会社側の再三の連絡要請に応じなかったことから、連続無断欠勤と判断され解雇は有効とされました。
 この判決でポイントとなったのは、会社がこの社員の代替要員を確保するのに欠勤予定期間を把握する必要があることから、病気の状態について連絡督促をしているのに、それに応じないのは無断欠勤と同視するのもやむなしとされたところです。
 今回のご相談もこの判決と全く同じ考え方が通ると言えます。


②労働者の責に帰すべき事由か?
このご質問は「連続無断欠勤ということで自動退職は可能だが、懲戒の意味を込めて懲戒解雇にしたい」とのご意志から確認したいとのことでした。
労働基準法に「労働者の責に帰すべき事由」があれば解雇予告義務が免除されると規程がありますが、その「労働者の責に帰すべき事由」の一つとして次の通達が出ています。
「出勤不良または出欠常ならず、数回にわたって注意を受けても改めない場合」
 今回はこの理由で解雇が可能です。ただ解雇予告義務免除が認められるといっても、
労基署長に「解雇予告除外認定申請書」を提出し認定を受けなければなりません。
 上記の理由から、やはり解雇をすると意思決定したその日に即時解雇はできませんので、充分に手続を踏んだ後にしましょう。


次回をお楽しみに!!
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投稿者 社会保険労務士法人中小企業サポートセンター

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