中小企業サポートコラム

2013年2月 5日 火曜日

ライバル会社社員と結婚!?配置転換の合理性

こんにちは。スギちゃんです。近頃はサッカーのキリンチャレンジカップにフィギュアスケートとスポーツ盛りですね。まだまだ寒いですが、スポーツ応援で、暖かい春を待ちましょう♪

さて本日の話題は、業務外の理由での配置転換です。
配置転換はたいていの場合、その企業の適正な人員配置や従業員の能力向上のために行われます。ただ先日、それとは違うケースでのご相談がありましたので、皆様と共有できる部分があればいいと思い、ご紹介致します。


ご相談:とある人事担当者の方より「開発部門の社員が、ライバル会社に勤める方と結婚することになりました。企業秘密の漏えいを危惧しています。この社員を別部署に配置転換してもいいでしょうか。」
弊社の答え:やむを得ない


使用者には労働者の職務内容や勤務地を決定する人事権が認められています。ただ、この使用者の権限にも、個別の労働契約によっては限定される事があり、
さらには使用者の人事権の範囲であっても、労働者に不利益を与えるものかどうか考慮する必要があります。
原則は上記ですが、今回のケースで配置転換に合理性があるかどうかについて考えていきましょう。

まず使用者の権利である人事権についてですが、限定されるのは次記のようなケースです。
●職種限定で採用した労働者を他の職種に転換
●勤務地を限定して採用した労働者の勤務地変更を伴う配転
上記のようなケースでは使用者側の一方的な配置転換はできず、労働者の合意が必要です。
 今回のご相談のケースでは、当該社員の方が開発職であるとのことで、職種限定での採用であったかが大きなポイントとなります。
こちらの事業主様に詳しくお話を伺ったところ、この社員の方は職種限定採用とのことでした。

職種限定採用だったとのことで、それだけではご本人の合意がなければ、人事権の濫用になってしまうおそれがあります。
 そこで今回の場合はその点を考えても配置転換に合理性があるかという観点で判断が必要ですが、この社員様のご結婚相手の方もライバル会社で研究職をされているので、弊社としては十分に合理性はあると判断しました。


今回スギちゃんは配置転換がもとのトラブルで訴訟になったケースの判例を幾つかみていたのですが、労働者も配置転換をむやみに断る権利はないようです(>_<)
配置転換は自分の幅を広げるチャンスととらえましょう!!
次回をお楽しみに!!

投稿者 社会保険労務士法人中小企業サポートセンター

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