中小企業サポートコラム

2012年12月10日 月曜日

「試用期間」とは?

こんにちは。スギちゃんです。
今週から始まりましたスタッフブログの第2段です。

今日の話題は
試用期間。
(労働基準法上の試用期間ではなく、一般的によく使われる本採用にむけての試用期間のお話です。ご注意願います。)

試用期間とはよく聞く用語ですが、ここで改めて定義を書いておくと...
試用期間とは労働者を採用する場合に、本採用の前に一定期間働かせて職業能力をためしてみる期間のこと。
試用期間だからといってどのような場合にも解雇が簡単に認められるわけではありませんが、労働者の働きを吟味して、本採用するかどうかを決められる期間です。
これを解約権留保付雇用とよぶこともあります。

2つのお客様から試用期間に関するご質問を頂いたので、差支えない範囲でここで紹介します。


ケース1:労働者にある資格の取得を推奨している企業様より「通常試用期間は3ヶ月としているが、入社時点でこの資格を保持している者には試用期間を1ヶ月短縮しようと思うが法的に問題はあるか」とのご質問。
当社の答え:法的な問題はない。

試用期間中は労働者は不安定な立場に置かれていますので、試用期間の短縮は労働者の利益となることであり、特に法的な問題はありません。
一見、非資格保持者に対して差別的感じてしまう方もいらっしゃると思いますが、(スギちゃんも思いました(^_^;))
その点に関しても①資格を保有しているということで業務に対する一定の適格性が認められることと②資格保持者と非資格保持者とでは研修内容・期間に違いを設けることに合理性があることから、特に問題はありません。


ケース2:「新入社員の一人が能力が劣る、協調性に欠けると思われるので、その一人の試用期間を延長したいが、問題はないか」
当社の答え:労働者の同意を得なければ、問題あり。労働者の意思の徹底確認をお願いします。

試用期間は重要な労働条件の一つであり、労働者の同意なしに延長することは無効です。
試用期間の延長が適当と認められたケースには下記のものがありますが、就業規則や労働契約書に期間を明記した上で働いてもらっている以上、現実には同意なしに試用期間の延長は難しいと思われます。
・現時点では社員として不適格と判断されるが、今後の本人の態度によっては正採用を考えてもよいものとして行う延長
・社員として即時不適格とは判断できないが、適格性に疑問があり正採用することにためらう相当な事由が認められる場合に行う延長
(大阪読売新社事件 判決より 参考URL:http://www.zenkiren.com/jinji/hannrei/shoshi/00189.html


試用期間関連のトラブルに関してスギちゃんはいろんな判例を読んでみたのですが、「お試し的」期間であるため使用者側の言い分が通っているケース・労働者側の言い分が通っているケース様々あり、
裁判官さんの葛藤が感じられました(^_^;)
次回をお楽しみに!

投稿者 社会保険労務士法人中小企業サポートセンター

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