中小企業サポートコラム

2012年12月20日 木曜日

入れ墨調査を実施し、配置を検討する事例


こんにちは。一気に寒くなりましたねぇ。私事ですが、スギちゃんの伯母はインフルエンザにかかり、祖母は風邪にかかっております(>_<)
皆さんもお気をつけ下さい。


さて本日は入れ墨をめぐる話題をとりあげてみようと思います。
大阪市が今年の新規採用者の入れ墨調査を実施し、配置を検討するというニュースがありましたが、
(参考URL: http://www.47news.jp/CN/201212/CN2012121701002054.html)当社にも下記のようなお問い合わせをいただきました。


ケース1:とある事業主様より「内定者が二の腕に小さい入れ墨をしているのが発覚した。本人は入社までには除去すると言っているが、お客様と接することも多い職種なので、
①できれば内定取消をしたい。
②内定取消ができない場合は配置転換は可能か」
当社の答え:①内定取消はできない。②配置転換は可能だが、職種限定で採用している場合は難しい。

まず内定取消についてですが、どういうケースで認められるかと言うと
下記2つのいずれにも該当する時に限ります。
□1、採用内定当時知ることができず、また知ることができないような事実
□2、その理由により採用内定を取消すことが、合理的と認められ社会通念上相当として是認することができるもの
(大日本印刷事件判例より  参考URL(独立行政法人労働政策研究・研修機構)
: (http://www.jil.go.jp/rodoqa/kikaku-qa/hanrei/data/108.htm

つまり採用時にそれを知っていれば採用しなかったという理由でかつ、その理由が従業員として不適格と言えるようなものでないと内定取消はできません。
判例にはたとえ内定者が提出書類に虚偽記入をした場合でも「内定取消するほどの事由ではない」と、会社側の訴えを取り下げたものもあります。
 今回のケースでは本人も除去すると言っている事とスーツを着用すれば全く人目につかないところにある入れ墨だった事から上記の□2には該当せず、内定取消はできないとお伝えいたしました。


 配置転換については、使用者に認められた人事権ですので原則可能です。ただし職種限定採用だった場合の配置転換は、労働契約の一方的な変更となってしまうため、内定者の同意を得なければ現実には難しいでしょう。

次回をお楽しみに!

投稿者 社会保険労務士法人中小企業サポートセンター

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